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酒米が足りない [根知だより2014]

11月5日(水)午前

 一昨日夜のニュース番組を見ていたら、日本酒業界では原料となる酒米が足らない、という報道がありました。海外への輸出が好調で増産している酒蔵においては、商機を逃したくないだろうし、普通に安定生産している所では減産しなくてはならないかもしれません。

 コシヒカリなど食用米は、過剰在庫の影響で価格が下落して、農家は死活問題になっていますが、何ともおかしな状況です。こんなねじれたことになった原因は何なのか、これからどうしていったらいいのか、農業・酒造業・農林水産省・財務省・経済産業省の関係者が連携して、いい方向へ向かっていってほしいものです。

 省庁の連携が如何に難しいかは、日頃から縦割り行政の弊害に悩まされている民間事業者なら誰しもわかっていますが、先月弊社が認定された「地域産業資源活用事業計画」においてもハッキリ現れています。

 先月10月17日に新潟市内で行われた認定式では、関東経済産業局、関東信越国税局、北陸農政局から担当部署の次長、課長が出席されて、それぞれの局長印が押された認定書を私に手渡しされました。厳粛な雰囲気があり、認定されることの重さを感じましたが、そもそも何で経済産業省、財務省、農林水産省からそれぞれ認定書が出てくるのか、私には甚だ非効率だと思われましたし、こんなことだから産業政策も非効率なんだとわかりました。

 来年以降、米作りの現場がどう変わっていくのか、一時も目を離せない激動期に入っていますが、日本国内にそんな緊張感は微塵も感じられません。私たちは根知谷で完全自給体制をつくっていますが、やはり農業全般の問題が気になります。
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