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8月の根知谷 [農村だより]

 8月30日月曜日夕方

 8月は全国的に記録的な猛暑となりましたが、根知谷も暑い日が続きました。

 雨らしい雨が降ったのは1日だけで、それもほんの数時間でした。

 第一仕込蔵の屋根葺き替え工事や、精米所の屋根の塗装工事をやってきましたので、

 晴天は好都合でしたが、人間の方が大変です。

 工事に入っている職人さんや、田んぼの草刈りに出るスタッフが熱中症にならないか心配

 していました。幸いにして倒れる人はいませんでしたが、みんな疲れたようです。

 稲の生育は順調に進んで、五百万石、越淡麗とも立派な稲穂を垂れています。

 収穫時期は、平年より少し早めになる予定です。

 根知谷の五百万石は、9月10日を目標にして、前後5日が刈り取り適期と想定して栽培

 管理をしますので、9月5日が刈り始め、9月15日が刈り上げ、というのが標準です。

 今年は9月3日から刈り始める予定ですから、2日ほど早い登熟のようです。

 4月から5月にかけての異常な低温にさらされたことを考えると、生育の遅れを取り戻して

 余りある今の状況は想像が付きませんでした。

 毎年毎年違う気候パターンを経験して、稲の生育管理をしていると、ほんとうに経験が必要

 な仕事であると痛感します。

 これを酒造りの面からみると、その年の気候の影響で五百万石や越淡麗がどんな品質・

 性質になったのか、ということに興味が集中します。

 2009年産米は、低温・長雨のあとに、8月の夏らしい高温で何とか生育のバランスを取り

 戻しましたが、9月にはまた雨が続いて、気候に恵まれない年でした。栽培管理のノウハウ

 が熟成しつつあり、酒造りの段階では2008年産米(当たり年)の酒に勝るとも劣らない出来

 栄えになりましたが、さて、今年のような猛暑の年の2010年産米は、どんな酒になるので

 しょうか。
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