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SUITO 春号 [根知だより2015]

3月4日(水)午前

 「新潟SUITO(粋人)」という季刊誌があります。2月28日発売の春号に弊社の取り組みが掲載されています。新潟県内の媒体なので、なかなか手に取って頂く機会は少ないかもしれませんが、「日本酒のブランド産地へ」というキャッチコピーをつけて頂き、88・89ページの見開きできれいな根知谷の写真も載せて頂いています。

 最近はいろいろなところから取材を頂き、メディアへの露出も増えてきました。今までは全くと言っていいほど関心のなかった日本酒業界紙でも取り上げられるようになって、とても有難いことだと思っております。古くは岩波書店のブックレット№745に私が書いたとおり、日本酒を製造技術だけで売るのは限界だと指摘しましたが、業界人はどこ吹く風の無関心で、原料米は単なる「材料」という感覚が主流でした(今でもそうでしょうが)。

 そうした中で、根知谷で米作りから酒造りまですべて取り組む弊社の活動を粘り強く追いかけ、取材してくれた記者や編集者の皆さんは、決して日本酒業界のプロではありませんでした。それが良かったでしょうね。日本酒の価値は、大吟醸に代表されるような製造技術が価値の裏付けですから、その常識にとらわれない人のみに見える価値が、米作りからすべてその土地で完結する酒造りにあったのです。

 地方・農村・中山間地・米作り農業、みなネガティブな方向へのカウント・ダウンが始まっていますが、私たちの取り組みは日本酒の楽しさだけでなく、雪深い田舎でもちゃんと自立的に、しかもサステイナブルな生き方ができるんだと証明しています。

 SUITO がこの春号で休刊と知りました。新潟からの情報発信はまた姿を変えて続いていくことと思います。もっともっと埋もれている情報を掘り起こしてくれると期待しています。
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